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冬の植物園で その 3

こんにちは


心とカラダを整える

ハーバルセラピストのたかこです。


冬の薬用植物園での散策は

今日も続きます。


冬将軍が大暴れしている今週は

かなり冷え込んでいます。


普段、ハーブを栽培し

いろいろな暮らしの場面で

活用している私にとって

身近なハーブの冬支度は

とても勉強になります。


例えば、

その 2 でお伝えしたラベンダーは

寒風吹きすさぶ中でも

むき出しの状態でした。


冷たい冷風に当てないよう

布を覆いかぶせてあるもの

カーテンで空間自体を覆っているもの

枯葉を寄せ集めて網で押さえてあるもの

工夫の形はいろいろありました。


そして、


薬は毒にもなると言われるように


薬用植物には

毒性のあるものが多いことは

知っていたけれども


個人的に大好きな春の花や

当たり前のように

街中で見られる植物にも

毒性があることを知るにつけ

本当に驚かされます。


そんな春の花を

今日も紹介していきます。



春を告げる花、福寿草。


フクジュソウは

やっぱり、咲いていました。



フクジュソウ
Adonis cv.Fukujyukai



白く降り積もった雪の合間から

黄色がのぞく時

春がやってきたことを

人々は知ります。


春は黄色い花が多いですよね?


春に芽吹きを誘う黄色はお日さま色。


幸せの色だなって思っています。



フクジュソウはキンポウゲ科の植物です。


赤い文字で有毒植物っていう札が

掲げられていて

ちょっとびっくりです。


春一番の花を守るために

冬に溜め込まれた成分が

ぎゅっと詰まっているのでしょうね。





ガーデナーに人気の

クリスマスローズには

毒が仕込まれているのは

知っていました。



山の家のクリスマスローズ
山の家のクリスマスローズ




けれども、

こちらの花にも

毒性があるなんて..


これには驚きました。




スイセン
Narcissus tazetta var. chinensis



スイセンにも毒?


私は水仙の花が大好きです。


寒い冬を超えて

水仙の花が咲きだすと

やっと暖かな春がやってきた!

そう思えるから。


特に、東日本大震災の後に

長年大切に育ててきた

黄色いミニ水仙が咲いた時は

そのあどけない明るさに

行き交う人々が

癒されていたようです。




ミニ水仙
ミニ水仙




スイセンはヒガンバナ科。

全草、特に球根に毒性があり

(アルカロイドのリコリン)

誤って食べると嘔吐、下痢を起こします。

スイセンの仲間はいずれも有毒。

球根を玉ねぎに、葉をニラと間違え

中毒する事例が多いです。

原産地は地中海沿岸、アジア西部、中国。



そういえば、ニュースで

ニラの葉と間違えて食べてしまった

という事故を思い出しました。




それとね、

よく公園などで見かける

こちらの植物も有毒なんです。




ヤツデ
Fatsia japonica



ヤツデはウコギ科の植物です。


ウコギ科って

薬用に用いられることが多いです。


全株が有毒で

(サポニンの α-ファトシン、β-ファトシン)

誤って食べると嘔吐、腹痛、下痢を起こし

便槽にうじ虫を殺すために投入されていました。

原産地は日本。


公園で大きな葉っぱを悠々と広げ

特徴的な実を茂らせて

ちょっとしたポートレートにもなる

おしゃれなヤツデ。


そのヤツデも有毒植物とありました。。






今日は

私たちの暮らしに密着しながらも

どこでも見かける植物に

気をつけなければならない

3 種類の植物を紹介しました。


公園などにも

よく群生していて

おままごとなどに使ってしまいそう。


小さなお子さんに

気をつけてあげたいですね。



次回は暖かな温室の中を

ご覧いただきます。






お日さまと土と風と水を感じながら

植物とともにある暮らしに癒されて


ありのままでいられる暮らし


起糸でした。


バイバイ。

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