こんにちは
心とカラダを整える
ハーバルセラピストのたかこです。
東京都薬用植物園の春を
シリーズでお伝えしています。
今日は華やかさで目を引き
多くの人を惹きつけてやまない
ボタンやシャクヤクについて
紹介していきたいと思います。
小学生のころ、
運動会に使う薄紙で作った
大きな花を思い出しますね。
ボタンは実家の庭に咲き誇っていたので
とても親しみのある花です。
子どもが産まれた時
養生していた実家の庭先で
開き始めたボタンの花と一緒に
産まれたばかりの赤ちゃんを
パチリと写真に収めた思い出があります。
コロナ禍が落ち着いた 2 月から
植物園通いしていますが
薬用植物でもある
ボタンのネームプレートに
着目したのは言うまでもありません。
そこにはこんな注釈がありました。
以下、引用しますね。
ボタン(牡丹)
原産地は中国で、鎮痛や鎮静
消炎効果があることから
婦人病の治療薬として
2 世紀頃から栽培されていました。
日本へは平安時代に空海によって
伝えられたとされます。
江戸時代には
家紋の柄としても人気が高く
観賞用にも多く栽培されました。
薬用部位は根皮で
生薬名はボタンピ(牡丹皮)。
ボタンの用途について
さらに詳しい情報は
ネームプレートから引用します。
ボタンはボタン科の植物です。
用途は消炎、解熱、鎮痛、駆瘀血(くおけつ)
成分はフェノール類(ペオノールなど)
駆瘀血って何かというと
少しばかりググってみました。
瘀血とは、
血液の流れが滞った状態で
駆瘀血は血液の流れを改善し
解毒作用なども効果があること
だそうです。
生薬や漢方用語のようです。
さて、ボタンとシャクヤクは
とてもよく似ている植物です。
ボタンは樹木(落葉低木)
シャクヤクは草(多年草)の
違いがあり、薬効も異なるとのこと
東京と薬用植物園サイトから
引用しました。
シャクヤクのつぼみは
まだまだ硬く閉じている状態。
ボタンが終わるころ
シャクヤクの季節が
巡ってくるようですね。
シャクヤクについて
園内のネームプレートから
以下、引用します。
シャクヤクはボタン科の植物です。
用途はちんけい、収れん
成分はモノテルペン配糖体
(ペオニフロリンなど)
シャクヤクは婦人病の聖薬と称される
四物湯(シモツトウ)のひとつだそうですね。
四物湯について詳しくは
次回に譲るとします。
いずれにしても
ボタンやシャクヤクは
女性のためのお薬として
使われていることが理解できました。
さて、最後に
ヤマシャクヤクについて
ご紹介します。
ヤマシャクヤクはボタン科の植物です。
山野草としての扱いで
環境省 で準絶滅危惧に指定されていました。
春の花 JTBブックスから引用すると
山地の林下に生える多年草です。
また、シャクヤクと同じように
薬効があるようです。
熊本大学 薬草データベースから
以下、引用しますね。
薬用部位は根です。
成分はモノテルペン
(paeoniflorin, albiflorin, paeonin)。
用途は鎮痙,鎮痛作用があり,腹痛
身体痛などに用いるそうです。
今日は東京都薬用植物園の春模様
4 月の様子として
薬用植物でもあり
華やかさで園芸種としても
人気の花を紹介しました。
・ボタン
・シャクヤク
・ヤマシャクヤク
婦人病としての聖薬である
四物湯については
また改めてご案内したいと思います。
お日さまと土と風と水を感じながら
植物とともにある暮らしに癒されて
ありのままでいられる暮らし
起糸でした。
バイバイ。