こんにちは
心とカラダを整える
ハーバルセラピストのたかこです。
今日は薬膳のお話しです。
私は毎月二回中医学の学校で
薬膳を習っている学生です。
学生証があるとともに
履習届表というものもあります。
履修届表は
一年間のカリキュラムに沿って
書かれているもので
その日の講義が終わると
講師たちが小さな印を押します。
その印をもって修了とみなされます。
大学みたいに卒業には単位数が必要なので
履修届表はとても大事なものになります。
なので、
学校に到着するなり必ず提出します。
そして、
一日の講義や実習が終わると
必ず回収します。
履修届表を手にしてよく見てみると
今回で中級が修了したことが分かり
えーっと思わず大声を出してしまいました。
何しろまだまだ中医学の理論を
理解したとは言えない状況です。
カリキュラムばかりが
さっさと先に進んでしまい
まるで置いてきぼりを
食らったようで
心許なさを感じました。
さて、今月習った薬膳はこちらです。
・慢性疲労
・更年期障害
テーマだけでも
把握できそうな内容ですね。
中医学の方はというと..
・蔵相学説
・臓腑弁証論治
言葉だけでもなんだか難しそうです。
この章は今月で終了となり
これまで学んできた蔵相学説について
全体的に俯瞰しました。
「とにかく、生理機能をよく覚えるように」
毎回、口を酸っぱくして
講師が私たちに申し渡していることです。
蔵相学説の蔵とは
五臓六腑、奇恒の腑を指しており
それらを細かく見ていく訳です。
五臓とは肝・心・脾・肺・腎であり
六腑とは胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦を言います。
奇恒の腑とは胆・脳・髄・骨・脈・女子胞です。
知っている言葉もあれば
初めて聞く言葉もあります。
そして、
それぞれが生理機能を持つ訳です。
生理機能を把握するだけで
全てがつながるということなのですが
そこに到達するのに
どれだけ時間を要することでしょう。
気が遠くなるようです。
大学で医学・医療を学んできているので
その辺りのセンスだけが頼りです。
さて、
薬膳の調理実習の方は大変分かりやすく
暮らしにすぐに活用できそうな内容でした。
<慢性疲労のための薬膳>
慢性疲労とは五臓六腑の精気が消耗して虚損になった状態で中医学では「虚労」に属します。
(薬膳の基本 辰巳洋著)
慢性疲労のための薬膳では
・補い養う
・巡らせる
・発散させる
・温める
この 4 つのキーワードがあります。
香り高い食材を用いて
巡らせたり発散させたり温めたりします。
自宅ではご飯(写真左下)と
写真右上のじゃがいもの炒めものをよく作ります。
家で薬膳を出すときは
必ず「今日は慢性疲労のご飯でーす」
などと声高に叫んで
家族に
「あぁ、今日は慢性疲労のご飯なんだな」
と認知してもらいます。
認知してから意識的にいただくと
薬膳の効果が高まるかもしれませんね。
慢性疲労の要因のひとつに老化があります。
老化は誰しも生きていれば
必ず起こる現象なので
歳を取ってから疲れも倍増となったこの頃
時折、思い出してはこの薬膳をいただいています。
特に薬膳は好きな食材を多く使い
淡白な味わいなので
家族にも抵抗なく受け入れられています。
ふたつ目の薬膳はこちらです。
<更年期障害のための薬膳>
更年期障害のための薬膳では
・熱を取る
・安定させる
・滋養する
この 3 つのキーワードがあります。
更年期障害とは、男女共に老化に伴う性ホルモンの分泌の退潮により発生する多臓器障害で、自律神経失調を中心とした病的変化です。個人差があります。
(薬膳の基本 辰巳洋著)
肉体的な変化に悩む方や
精神的な不安定さを抱える方など
症状は人によって様々で
なかには現れない方もいますよね。
よく耳にするのがホットフラッシュ。
何もせずとも頭がのぼせて
汗がだらだらと流れるような症状で
私の周囲でもそんな話をよく聞きました。
一般の病院では原因の分からない症状は
全て不定愁訴で片付けられてしまい
病院を転々とさせられるものです。
中医学のよいこところのひとつに
不定愁訴で片付けられてしまう問題についても
理論立てて考えられる
許容力があるところだと思います。
更年期障害の症状は様々ですが
ホットフラッシュについて考えてみると
普段の食事にスパイスを
用いないことが大事になります。
中医学の周囲では
更年期女性にカレーは禁物とよく聞きます。
いろんなお豆を取り合わせたサラダ。
ドレッシングがとても美味しかったです。
更年期障害のための薬膳として
一例ですが写真のメニューは
体の熱を取ってくれる食材を多用しています。
美味しくて手軽に作れたので
盛夏など暑い季節にも生かせそうです。
今日のお話しは薬膳でした。
・慢性疲労
・更年期障害
薬膳を教わりたいと考えている方へ
ちょっとばかりのアドバイスです。
中医学に興味関心のある方は
私のように
中医学の学校で薬膳の基本から
学ばれると良いと思いますが
理論よりも料理に重きを置かれる方は
ご自宅で薬膳料理を教えている先生に
薬膳を教わるのも良いかと思います。
お日さまと土と風と水を感じながら
植物とともにある暮らしに癒されて
ありのままでいられる暮らし
起糸でした。
バイバイ。