こんにちは
心とカラダを整える
ハーバルセラピストのたかこです。
蒸し暑かった夏が過ぎ去ると
乾燥シーズンの幕開けですね。
今日は、
乾燥からお肌を守る
植物を活用したクリーム作りの紹介です。
水溶性と新油性を
あわせ持つクリームは
健やかなお肌を守るスキンケアに
欠かせない存在ですね。
細胞は水分を伴ってはじめて
有用成分が浸みとおり
健康を維持することができます。
うるおいをお肌に与えて
それを維持したい場合は
まず、
水分を与えることが先決。
考えてみたら
当たり前のことなんですが...
そして、
フェイシャルケアだけでなく
ボディにも適度な保湿は欠かせません。
さて、
暑かった夏が過ぎ去り
乾いた風が吹くようになると
皮膚のうるおいが失われ始めます。
特に、
お湯を使って食器を洗ったり
洗濯したりしていると
カサカサを通り越して
指先はガサガサです。
放っておくと、
それこそ荒削りのあれに発展して
痛みを伴うほどになってきます。
それを防ぐために
水いじりをした直後の
まだしっとりしている間に
クリームを塗布します。
つっぱりを感じたお顔にも
午後にはクリームを塗るなど
こまめなケアが欠かせなくなりました。
最近では、
朝起きがけに着替える時
脚のカサつきも気になります。
むき出しのお顔や手指は
気になったら街中でさえ
即ケアできるところですが
脚はなかなかそうはいきません。
そこで、
朝の着替えに
脚のスキンケアのための
ワンセットを作りました。
脚のスキンケアのための
ワンセットは 2 本です。
・クリーム
・美容オイル
全て手作りです。
オイルは幾つかの植物オイルを
混ぜ合わせ、香りづけしています。
用いた植物オイルは全て化粧グレードです。
・ホホバオイル メイン
・小麦胚芽オイル 適宜
・カレンデュラオイル 適宜
・ファーナスオイル 適宜
・香りはネロリ 濃度 0.5%
お気に入りのブランドもので
フェイシャルスキンケアオイルが
30ml で 8,000 円近くの価格でした。
販売するとなると
確かにその価格帯になるでしょう。
手作りすると安価で済む
利点がありますね。
さて、
水溶性と新油性を兼ね備えた
クリーム作りには
いろんな作り方があります。
水分と油分をクリーミィーに
混ぜ合わせるために
界面活性剤(乳化剤)を使う方法や
無香料のクリーム基材に
好きな香りをつける方法などがあります。
これまでは、
水分として芳香蒸留水を用いて
香り高いクリームを手作りして
日常的にお顔や全身に
たっぷり使っていました。
今回は、
クリーム基材を使う簡単な方法で
チャレンジしてみたいと思います。
<脚のスキンケアのためのクリーム作り>
素材
・無香料クリーム基材 100g 健草医学舎製
・300ml のビーカー 1 個
・小さな泡立て器 1 本
・小さなゴムベラ 1 本
・カレンデュラ(ドライハーブ)6 g
・沸騰した湯 100 cc
・消毒用アルコール 適宜
・保存容器
・プッシュ容器
・精油(パルマローザ) 1 ml
作り方
・清潔なポットにカレンデュラの花びらを入れて沸騰した湯を注ぐ。栓をして冷めるまで放置する。
・使用する容器や泡立て器などに消毒用アルコールを吹き付けておく。
・アルコールが乾いたら、ビーカーにクリーム基材を全て入れる。
・クリーム基材に精油を垂らして泡立て器でよく混ぜ合わせる。
・冷めたカレンデュラティーを少しずつ、クリーム基材に入れながら泡立て器でよくかき混ぜる。
・ゴムベラを使いクリームを保存容器に入れて、残りをプッシュ容器に入れる。
・保存容器は冷蔵保存する。
・プッシュ容器に入っているクリームはなるべく早めに使い切る。
※ 水分を含むとカビが生えたり腐りやすいです。少量作って早めに使い切ります。
写真はカレンデュラの花です。
東京薬科大学薬用植物園での
野外観察時のものです。
蝶が花の蜜を吸っていますね。
カレンデュラの花びらから
有用成分を抽出した黄色いオイルは
一般的によく使われています。
私も、カレンデュラオイルは
冬場のスキンケアによく使います。
今回、準備したワンセットにある
オイルにもカレンデュラオイルを
少量混ぜています。
カレンデュラオイルは
お肌にとても優しいんですよ。
世界薬用植物図鑑 原書房から
以下、引用します。
カレンデュラはキンセンカとして
掲載されています。
おもにクリームやオイルの形で利用している。
軽い傷、やけど、虫刺されや虫に咬まれたとき、また打撲や潰瘍、皮膚の炎症に有効と考えられている。
ハーブ療法家(ハーバリスト)はキンセンカ(カレンデュラのこと)の花のハーブティーで胃潰瘍を治療し、歯肉炎をやわらげる洗口剤にも用いる。
また、遅れがちの月経を刺激、月経痛を緩和するためにも使われる。
引用文にはお茶のことが
書かれていますね。
カレンデュラティーのことは
世間ではあまり聞きませんが
優しい味わいがするので
お茶もおすすめです。
お茶はどこか藁(わら)のような
ホッとする素朴な香りがします。
オイルと同じように
やはり、黄色いお茶です。
今回、
カレンデュラの花びらは
市販のものと自分で栽培したものを
半々で使ってみました。
植物(ハーブ)を育てている楽しみは
庭づくりや土いじりばかりではありません。
セルフスキンケアなど
美容や健康に使う楽しみもあります。
口腔内を整えるとのことですので
チンキ(ハーブ酒)としても
使えそうですね。
選んだ精油はイネ科のパルマローザです。
パルマローザはピンクをイメージできる
可愛らしいフラワーノートなのですが
写真からも分かるように
イネ科の植物であることから
どこか素朴なわらのような香りがします。
写真は東京都薬用植物園の温室で
観察した時のものです。
カレンデュラティーで作った
クリームには同じような香りで香りづけ。
実は、
今回初めて使用した
無香料クリーム基材は
原料の匂いがありますが
素朴な香りを賦香させた
手作りクリームを足に使う場合
その匂いは特に問題ないようでした。
<脚のためのスキンケアワンセット使い方>
・クリームは片脚にワンプッシュ分。たっぷりとって脚全体に馴染ませます。
・次に、手のひらにオイルをとって、クリームで保湿した脚に馴染ませます。
スキンケアワンセットで
素足はいつでもすべすべ
つるつるです。
女優さんやモデルさんの脚のように
冬場も美しい素肌を維持したいですね。
今日は、
植物を活用する
脚のスキンケアのための
クリーム作りを紹介しました。
お日さまと土と風と水を感じながら
植物とともにある暮らしに癒されて
ありのままでいられる暮らし
起糸でした。
バイバイ。