こんにちは
心とカラダを整える
ハーバルセラピストのたかこです。
3 月に訪れた東京薬科大学薬用植物園の
春をお届けしているシリーズ 6 回目です。
今回がシリーズ最後となります。
3 月中旬に訪れた
東京都薬用植物園で見かけた
ユリ科の花が園内の至る所で見受けられ
ここで紹介したいと思います。
林の中で凛と立つアミガサユリ。
緑がかった花は清楚な印象を与え
まるで森の中のニンフのような出立です。
色合いからシュンランを思い出しますね。
園内のネームプレートから
以下に引用しますね。
アミガサユリはユリ科の植物。
用部はりん茎でそれを貝母と言います。
効能は鎮咳、去痰、消炎。
成分はアルカロイド。
用途は生薬。
生薬として呼吸器系に使われるようですね。
初夏に休眠するとありました。
属名の Fritillaria は
ラテン語で「サイコロを入れる筒」の
意味だとWikipediaにありました。
筒状の花の形に
由来しているのですね。
貝母(バイモ)というのは
何か深い意味があるのではなく
バイモ属に属する植物から
来ているようですね。
使われる部位はりん茎とありますが、
りん茎とは、地下茎の一種で
玉ねぎなどと同じです。
その部位を生薬として使うようですね。
さて、次は
薬用植物園の大好きなコーナー
温室の話しになります。
先日、美容院で髪を切っていると
いつもお願いしている美容師が
パルマローザって初めて聞いたと
話していました。
その美容院はアロマ関連の香粧品を
店頭販売していて、
髪を切ったり、染めたりしている合間に
サービスとして
チャクラに関連するアロマを
肩にかけたタオルに吹きかけてくれるんですね。
今月は、
新たにスタートした 4 月にかけて
「愛と調和」の第 4 チャクラの香りを
スプレーしてくれました。
そのアロマにパルマローザが
ブレンドされていたんです。
ローズの精油が高価なために
ローズの代替として
ローズ・ゼラニウムと共に使われる
パルマローザ。
温室で育つパルマローザは
インドの乾燥地帯に見られる多年草です。
イネ科の植物で
用部は葉から得た精油です。
効能は抗菌・鎮痛。
成分はモノテルペン。
用途は香水原料、外用。
園内のネームプレートから
引用しました。
モノテルペンの多い精油は
軽い香りでトップノートに分類されます。
美容院で教わった第 4 チャクラの香り
パルマローザですが
第 4 チャクラがどこにあるのか
少しばかりググってみました。
どうやら、
第 4 チャクラは
ハートのチャクラと言われて
心臓や循環系
肺や呼吸器を司っている様子。
バラ様の香りのする
パルマローザを吸い込むと
心臓を中心にエネルギーが循環して
ハートがぽっと温まる感じがしますね。
温室栽培されている植物は
香りの強いものが多く
香料に使われることが多いですよね。
ベチバーもありました。
園内のネームプレートには
ベチベルソウとありました。
見た目もパルマローザーと同じで
ベチバーもイネ科の植物です。
根に強い芳香があり
精油は根茎から抽出される。
私はベチバーの香りが大好きです。
強い芳香があり、とあるように
強烈な香りなので、ものすごく希釈して
香水に仕立てたりします。
イネ科のベチバーを植え込むことで
汚染された水を浄化させる使い方もあるようです。
日本メディカルハーブ協会の
ホームページにある
ベチバーに関する
研究レポート を紹介し
以下に、一部を引用します。
ベチバーが,重金属耐性であり、根から地上部に吸い上げる能力の高い高蓄積植物であることが示唆され,ファイトレメディエーションのための植物として有望であることが示された。ファイトレメディエーション (phytoremediation) とは,環境の修復のために,植物を用いることをいう。
ナウシカの腐海の物語もあるように
植物が持つパワーには脱帽です。
1 年中気温がコントロールされる温室では
四季がないように思われがちですが
2 月と今月のたった 2 回の訪問でも
それぞれの植物は成長し
花を咲かせたり、実をつけたり
その姿の様子が異なることに
気づくことができました。
また、
温室には多種多様な植物が
あるものだから
どんなに注意を払っていても
気づくことのできない
存在もあるようです。
まんべんなく観察するには
まだまだ知識がなさすぎなことにも気づけました。
今日は、東京薬科大学薬用植物園から
春の様子をお伝えしました。
・アミガサユリ
・パルマローザ
・ベチバー
3 月のシリーズは今回をもって
終了となります。
次回は、4 月の様子を
お伝えしていきますね。
お楽しみに!
お日さまと土と風と水を感じながら
植物とともにある暮らしに癒されて
ありのままでいられる暮らし
起糸でした。
バイバイ。