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8 月の山の家の様子


こんにちは


心とカラダを整える

ハーバルセラピストのたかこです。



今日は、


8 月の連休に訪れた山の家での

ボタニカルライフをお伝えします。



・熱帯夜のこと

・庭仕事のこと

・植物療法の準備

・ハーブバンドルでお風呂

・山の家の食事

・日曜大工のこと





先月訪れた山は案外涼しく過ごせたので

今回も同じような塩梅かなと思いきや


そうはいかなかったのが事実でした。




車で山の道を登っていくと


道端に設置されている気温計が

39 度を示していたことに


まず、驚きました。


こんな山の上でも..

こんなに暑いのか..





都内の自宅では


一階、二階にある空調機が

フル回転しているような状況で


なんとか毎日続く猛暑日を

やり過ごしているのですが


山の上もそんな状況だったことに

少々ゲンナリしました。


まぁ、朝晩は涼しくなるだろう..



空調システムのない山の家の夜を

甘く考えていました。






若い頃から手足が冷たくなりやすく


扇風機の風が身体に当たるだけで

お腹の具合が悪くなり


扇風機がとても苦手でした。



そんなことで


扇風機は家にありましたが

家の中で扇風機が回る事はなく


夏は、除湿をかけるくらいで

済ませていました。



でも、この頃の夏は


自宅の二階ともなると

一日を通して暑さがこもり


夜も寝苦しく安眠できなくなるので

冷房をつけざるを得ない状況です。



山の家の夏も年々

暑くなっていくようで


暑がりの子どもたちは

夏の山に行くのを

遠慮がちになりました。




今回は


苦手な扇風機を回さなければ

眠れない夜でした。


最終日の熱帯夜は


台風が近づいているのもあり

それまでとは打って変わって


湿度がかなり高く


扇風機の風を強めにしなければ

とても眠れませんでした。


風にあおられながら

うつらうつら寝ていると


どうやら..


風邪を引いてしまったようです。









さて、


山の家の小さな薬草園で


エキナセアの花は

まだ咲いているかなと眺めると


なんと、


ふたつほど花が咲いていました。


近づいてみると


株から茎が幾つか伸びて

他にも蕾が数個付いているようです。







初めてのエキナセアの花が

咲いていたのが先月。


根っこを買ってきて

地面に植えてから


2 年目にしてようやく開花したので


本当に嬉しかったのです。



その件については

以下の記事をご覧ください。







それが、ひと月経つと

さらに成長をとげていたんです。


植物というのは

その土地に馴染んでしまうと


ほっといても大きくなります。


すごいことです。



先月はホームセンターで

ふた株購入したエキナセアを

さらに植え付けました。


それらも生き生きと葉を茂らせて


コニファーの下で生い茂る

紫陽花の手前が心地良さそうで


とても安心しました。






エキナセアについては


下記のような記述がありますので

ぜひ参考にしてみてください。



ムラサキバレンギク(エキナセア) Echinacea purpurea は抗感染作用と解毒作用があるとされ、薬用として何世紀も用いられてきた。

(世界薬用植物図鑑 原書房)







セイヨウノコギリソウの花も

先月収穫した後から


新たに蕾が幾つも付いていました。


花の部分をハーバルセラピーに使うので

とても貴重なものなのです。


セイヨウノコギリソウについて

下記のように書物に記述があります。


戦場で負傷した部下を治療するためにアキレウスが使ったのがこのセイヨウノコギリソウ(ヤロウ)だった。(略)古い本草誌にはよくセイヨウノコギリソウの軟膏がのっている。セイヨウノコギリソウは止血剤として利用価値があったからだ。(略)微生物の繁殖を防ぐということはセイヨウノコギリソウに抗菌作用があることを示していて、だからこそ傷の治療にも使われるようになったのだ。

(世界薬用植物図鑑 原書房)








ところで、


エキナセア

セイヨウノコギリソウ

ウスベニアオイ


これら先月収穫した

3 種のハーブは自宅に持ち帰り


しっかり乾かして

ハーブセラピーに使うための

準備をしましたので


ここで紹介させていただきます。











乾かし切ったハーブはそれぞれ

細かく細断してビンに詰めます。


エキナセアはどこもかしこも硬く


花床は学名の由来になっている

ハリネズミのように針っぽく


処理していると

手指に突き刺さるように

痛かったです。


さて、


ハーブをびん底に詰めて

アルコールを注ぎ


今はハーブの有用成分を

低温抽出させているところです。


一ヶ月くらいしたら

ろ過して清潔なビンに保存します。


色々な使い方がありますが


セイヨウノコギリソウのハーブ酒は

伝統的に消化を助けるために使われるとか。


ウスベニアオイは


含まれる粘液質を上手に活かして

うがい薬に使ったりします。






という訳で、


私たち夫婦が山の家にやってくるのは

土いじりがひとつの目的です。


小さな薬草園の世話だけでなく

さまざまな植物を育てています。


家が建った当初


何にもなかった

ただの砂利を敷き詰めただけの庭が


この 20 年で


「みみず」のいる土となり

深い緑の影を宿すほどになりました。




たまに来るだけなので

雑草は伸び放題です。


先月、頑張ったおかげで


今回はそんなに

ジャングル化していませんでした。



それでも、


植物たちの生育を阻みそうな

雑草はどんどん刈っていきます。




薮が大好きなスズメバチが巣を作り


昨年は近所の村民を

怖がらせてしまったので


無毒の駆除溶液を作り

二ヶ所ぶら下げたりしました。




昨年植え付けた

ブルーベリーの四株のうち

ひとつが今にも枯れそうです。


日照時間を見ていると


その株はほとんど一日中裸同然で

日光にさらされていることが分かりました。


とても日当たりの良い場所に

先月植えたニチニチソウも

四株のうち二株が枯れていました。


どちらも水やりができないためです。



先日、自宅のベランダから

山の家の庭の一角に持ち込んだ


オリーブの木の根元に

前から残っていた藁を敷いていたら


朝露に濡れて保水されていることを知り


ホームセンターで新たに藁の束を購入し

それら枯れ気味の株元に敷き詰めて


たっぷり水を施しました。







ブルーベリーのそばで

柔らかなよもぎが群れていました。


スギナと一緒によもぎを束にして

麻紐をぐるぐる巻いて


バンドルを作りました。


バンドルとはハーブを束にしたものです。







山の家のお風呂は

肌に良さそうなハーブを

フレッシュのまま入れて


香りを楽しみます。


よもぎとスギナのバンドルは

お風呂の水カサが増えるにつれ


ゆっくりと湯船を動き回りました。






この暑さのなか、お風呂の水温は

自宅と同じく 36 度にしました。


山の家はフタをしないので

どんどん水温は下がっていきますが


汗だくで庭仕事をするので

水風呂も平気で入ってしまいます。


しおれていたよもぎは

お風呂の中でピンと立って


生き生きとしていたのが印象的でした。


翌日の朝も


ほのかなよもぎの香が漂って

清々しい朝風呂をいただきました。





さて、


夕ご飯の時間は

いつも夫が支度してくれます。


山の家の料理は至って簡単。


ダッチオーブンに野菜とお肉を詰めて

鉄製の重たい蓋を閉めてただ煮るだけです。


今回は、ご飯ではなく

細麺パスタにのせる具材として

作ってくれました。





子どもたちがいないと

沢山作らなくてちょうどいい。


けれども、


私などはほとんど食べれないのに


とても美味しくて

いつもより欲張ってしまいました。


粉チーズをたくさん振りかけて

夏野菜がふんだんに食べられるし

お肉も入っているので栄養満点です。






朝ごはんは私の担当です。


夫は結婚当初から

朝ごはんを食べない人です。


山に来てもそれは同じでした。


けれども、


前々から仕入れておいた

ドイツの黒パンや生ハム


クリームチーズやレタス

フルーツの盛り合わせを


ほとんど老人ふたり分

少量用意するなら食べると申します。






黒パンは都内のカルディで見つけたもの。


どっしりと穀類がぎゅっと詰まった

薄切りのパンは


クリームチーズをたっぷり塗りつけ

レタスやハムを乗せて


サンドイッチにすると


それひとつだけで、もうお腹がいっぱい。


蜂蜜たっぷりのヨーグルトに

サイフォンで淹れたてのコーヒー


ナイフで半分にカットした

プルーンやいちじくは甘く熟し


目にも鮮やかな食材を

ただ眺めているだけで心満たされ


お腹もいっぱいに満ち満ちて


午後までしっかり庭仕事に励めるのでした。






森のミルクと言われるアボカドが好きで


こんな日には

アボカドが食卓にあるだけで贅沢な気分。


大食漢の子どもらがいないのをいいことに


奮発した高価なローストビーフの薄切りが

すごく美味しかった。


淹れたての温かなコーヒーは


夫はいつもブラックで

私はミルクで割ります。


今回用いたミルクは牛乳ではなく

オーツミルクです。


それもカルディで仕入れたもので

素材には余計なものが全く入っていない

イギリスのものでした。


いただくパンはなるべく

マーガリンやショートニングを

使っていないものを選んでいます。


レーズンや胡桃が入っている

美味しいパンだと


夫が手を伸ばします。



普段朝ごはんを食べない夫が

毎朝、朝ごはんをたっぷりいただいて


庭仕事や日曜大工に勤しんでいました。







昨年、デッキの改修をしてもらった際

薪小屋も作ってもらいました。


山の家には薪ストーブで

冬場の寒さをやり過ごします。


若い頃は木材を調達して

薪割りしていたのですが


昨年は、


ピザ屋さんも使っているという

みっちり密度の高い薪を取り寄せたところ


楽に火付けができる上に

火の持ちが良いので


今年の冬も同じ薪を頼むとのこと。


古い薪をどけてから

新しい薪を入れるのは大変だから


新しい薪を頼む前に


二列にして古い薪の入れる所

新しい薪を入れる所といった具合に


真ん中に敷居を作ることにしたようで


木材を買ってきてペンキを塗り


薪小屋を自分仕様に

アップデートしていました。



チェンソーの音やら

クギを打ち込む音などが

楽しそうに辺り一面に響いて


あっという間に出来上がりました。








ところで、


家族には読書家が多く

書籍があっという間に増えてしまいます。


古本屋へ売ったりして

時折、処分するのですが


後々から、


手放したことを後悔することも多々あり


とうとう、


山の家の壁面に本棚を

設置することにしました。


はじめは既成の本棚を置く予定でした。




ある日、私が読んでいた書籍に

自分で本棚を取り付けた

男の人の話しが載っており


そんなことを夫に話していたら


夫もとうとうその気になったのか


どこからか本棚を作るノウハウ本を

購入してきました。


そして、


本気で夫自らデザインし


木材を調達して組み立て

取り付けることになったのです。





本棚を設置するのは


あれこれ悩んだ結果


吹き抜けで壁面積が沢山取れる

玄関の壁に決まりました。


壁が厚くなれば山の凍てつく冬場の

寒さしのぎにもなりそうです。


初日の晩にメーターで測って


早々と行きつけのホームセンターに

木材をオンライン発注し


カットまで頼んで

二日後に取りに出かけました。





玄関先は


それまでは

夫の日曜大工のための

道具類で山となっており


たびたび、片付けてほしいと

私に言われていたのですが


本棚を設置すると決めるや否や

重い腰を上げてとうとう片付け始めました。



昨年デッキの改修に

合わせて作ってもらった

外付けの倉庫に


すでにスコップなどの大きなツール類は

運び入れていたのですが


倉庫ももういっぱいだそうで


細かなクギ類などが入った小さな箱などが

衣類を入れる半透明の収納プラボックスに

残されていました。






昔、子どもたちの文房具などを入れていた

小さな箪笥が今ではほとんど空状態で


そちらの引き出しを使うことにして


ようやく玄関が

綺麗に片付いたかと思いきや


すぐにも


資材置き場と化したのです。




次回は、木材にペンキを塗って

乾かす作業へと入るそうです。



ペンキの色合いのことで相談された時


これまでの私の経験から


茶だと重たい印象になるので

壁と同じような色合いを勧めたところです。




家族がいっときでも住む場所は

誰か一人だけの一存で決めるのではなく


家族それぞれの思惑で

彩って行けたらいいと思うのです。



定年を目前に控えた夫ですが


仕事ではまだまだ職務の前線に

いるよう要請されている様子で


多忙な身ですが


一緒に暮らしていると


本棚作りはかなりの意欲を持って

生き生きと取り組んでいる様子が

伝わってきます。


何かに夢中になれるって

見ているだけでも楽しいものですね。








今日は、


山の家のボタニカルライフを

お伝えしました。


・熱帯夜のこと

・庭仕事のこと

・植物療法の準備

・ハーブバンドルでお風呂

・山の家の食事

・日曜大工のこと





9 月は連休が 2 週続きますが

夫の仕事次第でどうなるか


予定は未定です。



夫の本棚作りを横目に

私は植物の世話やら読書やら


趣味の編み物などして

過ごすことになるでしょう。









お日さまと土と風と水を感じながら

植物とともにある暮らしに癒されて


ありのままでいられる暮らし


起糸でした。


バイバイ。





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