ラベンダーを用いる夏のスキンケア
- 起糸

- 7月22日
- 読了時間: 9分
更新日:8月4日
こんにちは
心とカラダを整える
ボタニカルライフ
ナビゲーターの起糸です。
今日は、
夏のスキンケアについて
ハーブを用いる
フェイシャルスキンケアを中心に
気ままに綴っていきたいと思います。
朝や晩など洗顔した後、
まずは化粧水でお肌を整えることは
女性なら誰しもされていることだと思います。
いろんな化粧水がありますが
昔からある
どくだみ化粧水を筆頭に
よもぎなど
古来より知られている
薬草(ハーブ)から作られた化粧水は
お肌を健やかに保つのに
とても有効であることを
多くの人が知っていると思います。
・ ・ ・ ・
しかし、
今日も暑いですねー。
温暖化の影響か
今年は梅雨明けが早い地域もあり
梅雨が明けずとも雨も降らず
毎日猛暑続きで
梅雨が明けると同時に
全国的に危険な暑さに見舞われています。
北国であるはずの北海道でさえ
40 度にも気温が上がるなんて
こんな異常事態
今まで本当に考えられなかったことです。
ちょっと動くだけでも
滝のような汗をかきます。
時折、
思いもせず額を流れる汗が
ちょっぴりお口に入ってしまうことも。
それが、
びっくりするくらいしょっぱい。
ものすごくしょっぱいのです !!
身体中から塩分がどんどん
抜け出してしまっているのでしょう。
首筋などヒリヒリと痛がゆく
鏡を見ればぶつぶつと赤くなっています。
汗にお肌が負けたのかもしれません。
あるいは、
陽の光を浴び過ぎてしまったためでしょうか..
そんな時、
私はいつも顔まわりや首筋に
冷蔵庫で保管している
冷たいハーブウォーターを
したたるくらいスプレーします。
暑さにのぼせた頭とともに
汗だくな顔まわりがクールダウン。
余分なハーブウォーターは
タオルでそっと優しく吸い取ります。
そうすると
顔面の汗も一緒に
吸い取ることになり
良い香りとともに
とても気持ちいい。
お肌に触ってみると
考えている以上に
さっぱりとしています。
次第に..
お肌だけでなく心まで整います。
ハーブウォーターだけでなく
お風呂上がりと同じように
薬用のベビーパウダーを
首筋などにパタパタっと
たっぷりはたきます。
赤ちゃんのおむつかぶれに
よく使われるベビーパウダーには
汗を吸い上げてくれるだけでなく
あせもを抑えたり
ヒリヒリ感を鎮めてくれたりする
働きがあるそうです。
ところで、
ここで書いている
ハーブウォーターというのは、
ハーブを蒸留させた後にできる
芳香蒸留水のことです。
ハーブにはいろいろ種類がありますが、
その中でも、オススメなのが
多年草のラベンダーです。
・ ・ ・ ・
ラベンダーを勧める第一の理由
それは、
消炎作用があることです。
消炎作用というのは、
お肌のヒリヒリとした痛みを
抑えてくれる働きのこと。
日焼けや汗負けしたお肌に
ラベンダーはピッタリなのです。
私はあろうことか
子供時代からあせも体質でした。
盛夏には
脇が真っ赤に
あせもだらけになるほどで
成人して歳を重ねた今でも
自分の汗にお肌が負けてしまいます。
朝晩と、
石鹸を使って体を洗い流していても
それだけではケア不足のようで
日中のスキンケアにも
最新の注意が必要です。
アロマテラピーを習得してからは
ハーブを蒸留した後に
手に入るハーブウォーターが
こんな私の大きな味方になってくれました。
赤ちゃんのおむつかぶれにも
ハーブウォーターは良いそうです。
お水で薄めたハーブウォーターで
清潔にしてあげてください。
さて、
ラベンダーのハーブウォーターを
お顔にスプレーで吹きつけるだけでなく
下の写真のように
フェイシャルパックにして
お肌を整える方法もあります。
夜の静かなひととき
TV など眺めながらの
フェイシャルパックタイム。
パックの間はずっと
ラベンダーの甘〜い香りに癒され
とてもリラックスできます。
シュッと
時折、
パックの上からスプレーして
ハーブウォーターを補充したりして
長いことラベンダーの香りを
楽しんでいます。
ちなみに、
写真の中の花は
おうちの庭先で咲いたラベンダー。
ピンク色でした。
ガーデニングが好きな方は
いろいろあるハーブのなかでも
ラベンダーは憧れの的です。
我が家でも
猫の額ほどの庭で栽培しています。
細長い茎と細い葉を持つ
多年草のラベンダーは
どんどん株が大きくなっていきます。
ラベンダーは乾いた土と
日当たりの良い所が好きみたい。
同じ日に植え付けた株でも
陽の当たる時間が長い場所ほど
株が大きくなります。
ちなみに、
ラベンダーは
梅雨の時期に開花するのですが
花が終わったら
すぐにも小さく丸く刈り込むと
木化した茎が割れずに
株が長持ちします。
株が自重で割れてしまうと
そこからバイ菌が入り込み
ラベンダーが病気になって
枯れてしまうそうです。
大事なラベンダーには
いつまでも長生きしてもらって
毎年たくさん花を
つけてもらいたいですね。
我が家では日当たりの良いベランダで
収穫を目的とした
ラベンダー・グロッソを栽培しています。
日本の気候と土壌に
適しているラベンダーは
ラベンダー・グロッソが
主流と言われています。
2 分咲きの花穂から
どんどん収穫していきます。
収穫したラベンダーは
開講している講座で用いたり
お茶にブレンドしてみたり
ハーブピロウにしたり
寝室の隅に束ねておいて
香りを楽しんだりしています。
・ ・ ・ ・
ところで、
精油って聞いたことがありますか?
エッセンシャルオイルとも言われる精油は
ハーブの香り成分を集めて
ぎゅっと凝縮させたもので
アロマの醍醐味を味わえるものです。
香り成分は 200 倍濃縮とも言われています。
その精油は、
水蒸気蒸留という方法で
採取されることが多いのですが、
ハーブウォーターはその副産物で
芳香蒸留水とも言います。
芳香蒸留水...
文字通り
香りのあるきれいな水のことですね。
市販のハーブウォーターには
アルコールなどの添加物が
入ったものなど様々ありますが
お肌のために
私は 100% ハーブウォーターを
チョイスして長年愛用しています。
・ ・ ・ ・
話しは変わりますが、
健やかなお肌は
弱酸性という環境が
整えられていることをご存知ですか?
その土壌では
常在菌が生み出す弱酸性の油脂や
絶え間なく分泌されている汗と
ないまぜになって皮脂膜を形成し
弱酸性の環境が整えられているのです。
その皮脂膜が
バクテリアなどのあらゆる大敵から
お肌を守ってくれています。
その弱酸性の環境が
最もお肌に良い環境
になっているという次第です。
ところが、
汗をいっぱいかくと、
せっかく弱酸性に保たれていた環境が
アルカリ性に傾いてしまい
ニキビの元になる
アクネ菌などが活発に働くようになり
肌環境的にも良くないのです。
ハーブウォーターは弱酸性です。
弱酸性のハーブウォーターで
お肌を整えるというのは、
大量の汗をかいたことで
アルカリ性に傾いてしまった
肌環境を整える
という意味合いも含まれています。
・ ・ ・ ・
重篤なアトピー性皮膚炎で
お悩みの方から、
ハーブウォーターを
吹きつけて肌を整えると、
痒みが軽減されると伺いました。
その方は
いろいろなハーブウォーターで
試したところ
ラベンダーが一番良かったそうです。
旅行用のスプレー容器に
ラベンダーウォーターを詰め替えて
どこへ行くにも
バックに忍ばせて持ち歩き
出先で汗をかいて痒くなったら
化粧室でお化粧を直すように
お顔にシュッと吹き付けて
ティッシュでそっと拭うと
ラベンダーウォーターとともに
汗も拭えて
痒みが軽減されるそうです。
冒頭に書いたのは
その方から聞いた話しを
参考にしてみたものでした。
汗だくにほてったお肌が
あっという間に
さっぱりと清潔になるから
あら不思議。
自分に合うハーブウォーターが
見つかると、安心ですね。
あなたもぜひ試してみてください。
・ ・ ・ ・
普段は信頼できる
市販品を使っていますが
先日、
収穫したラベンダーを蒸留して
自らハーブウォーターを作ってみました。
ラベンダーは収穫したら
直ちに蒸留するのではなく
しばらく寝かせた後に蒸留する方が
香りが豊かだそうです。
ちょうど今期の収穫が
始まったと同時に
去年の収穫したラベンダーが残っており
まとめて蒸留してみようと
思い立ったのがそもそもの話しでした。
いつも使っている
市販のハーブウォーターが
ちょうどなくなりかけていたのも幸いし
そのボトルの中に
蒸留したてのハーブウォーターを
詰めて今使っているところです。
普段使っている
市販品ラベンダーウォーターは
高山地帯で栽培可能な
ラベンダー・アングスティフォリア
という学名を持つラベンダーなのですが
種の違いもあり
さらには、
プロの蒸留技術者が販売している
市販品のレベルとは
異なる香りですが
それなりに甘く芳しい香りのする
ハーブウォーターができました。
前述したように
ハーブウォーターを
染み込ませたパックをするだけでなく
クレイパックも試したところです。
クレイには
いつもガスールを使っています。
ガスールは含有している
ミネラル成分によって
お肌が真っ白に柔らかく甦るので
頼りにしているクレイです。
蒸留している写真をご覧のとおり
お釜に残されたラベンダー色の湯は
冷ましてからろ過して
石鹸作りに用います。
今回の蒸留から
200ml 以上ものハーブウォーターと
30 個以上の花型石鹸ができました。
栽培した植物を大事に使うと
楽しくとてもエコロジーですよね。
そして、
夏のスキンケアに
とても役立ってくれるのです。
・ ・ ・ ・
冒頭に出てきたどくだみや
よもぎから得られるハーブウォーターも
日本人のお肌に馴染み良いと思います。
消炎作用もあるので
市販品のハーブウォーターのうち
ゆずとよもぎを試してみようと
先日購入してみました。
地産地消という言葉があるように
庭先にあるどくだみやよもぎ
そして
栽培しているゆずを使い
自ら蒸留してハーブウォーターを作り
日々のスキンケアだけでなく
ルームスプレーなど
フレグランスとして使ってみても良いですね。
今日は、
夏のスキンケアについて
フェイシャルスキンケアを中心に
市販品だけでなく
自ら蒸留して得る
芳香蒸留水を使った
ハーバルスキンケアについて
気ままに綴ってみました。
ハーブウォーターの使用感は
個人差があり
お肌への働きもまちまちだと思いますが
夏のスキンケアとして
あるいは、
ハーバルライフ設計の
お役に立ちましたら嬉しい限りです。
お日さまと土と風と水を感じながら
植物のある暮らしに癒されて
起糸でした。
バイバイ。










