こんにちは
心とカラダを整える
ハーバルセラピストのたかこです。
4 月の東京都薬用植物園から
春の様子をシリーズでお届けしています。
今日は、
身近なアロマとハーブでも
お馴染みの植物を紹介していきたいと思います。
カミツレのお茶が好きな人は多いでしょう?
カミツレというと
私はいつもピーターラビットのお話を
思い出します。
散歩に出かけた先で
マグレガーさんの畑で捕まり
ウサギのミンチパイになりかけたピーター。
青いコートを脱ぎ捨て
必死の思いで逃げ出し
ようやく辿り着いた我が家で
お母さんがカミツレのミルクティーを
淹れてくれました。
恐怖でぐったりしたピーターを
大事に労ってくれた物語です。
カミツレはカモミールとも言われます。
ハーブの世界で取り扱われている
カモミールには 2 種類あるのですが
今回は、ハーブティーでお馴染みの
ジャーマン・カモミールの紹介です。
アロマやハーブ使う部位は花です。
ティーバックを嗅いでみると
独特の強い芳香を持つカモミール。
キク科の植物なので
アレルギーを持っている人は
注意した方が良いとされています。
私は毎晩、
トランキライザー(精神安定剤)
と言われ、鎮静作用のある
パッションフラワーなどと一緒に
ブレンドにしてミルクティーで
いただくことが多いです。
園内のネームプレートにもあるように
カモミールには消炎作用があるので
花茶として、ハーブティーをいただくと
気持ちがほっこり和むだけでなく
胃腸が痛むときにも重宝します。
精油は深い青い色をしています。
カモミール中のマトリシンという成分が
高温の水蒸気蒸留中に
カマズレンという物質に変化するためです。
精油が酸化すると
その青い色合いは徐々に緑がかってきます。
精油を使用する場合は
香りが強いので少量使うのがベストです。
カモミールについて
詳細は 東邦大学サイト をご覧ください。
次はティーツリーの紹介です。
山火事の多いオーストラリアでは
フトモモ科の植物が繁殖しています。
大気中に植物から
揮発性物質が大量に放たれ
自然に発火するという話しです。
ティーツリーもフトモモ科の植物。
スッとする香りは強く
その成分たるや
1,8-シネオールを多く含むため
子どもへの精油の使用に
注意・禁忌があります。
抗菌作用が高く
精油はニキビなど
スキンケアにも使われますね。
私も春が始まる時期、吹き出物対策に
ハーブウォーターを使いました。
「春の肌荒れに」 を参照ください。
ご近所には
フトモモ科の植物を好む一家があり
ティーツリーやユーカリの木々が
生い茂っているのに遭遇します。
葉の形や色合いが微妙に異なる
種々のユーカリを植えると
本当におしゃれです。
そのユーカリの合間に
ティーツリーがあるんですね。
写真のティーツリーは
温室で見ることができますよ。
同じく、温室では
イランイランの花が見られます。
これから、イランイランの花が
黄色く色づいていくのが楽しみです。
園内のネームプレートにあるように
香水の原料になるイランイラン。
強い芳香はすぐには揮発せず
長く香る重たいアロマです。
イランイランの香りのファンが多いですが
つぼみの様子が写真に撮れました。
何かプチトマトを連想してしまいます。
温室で栽培されている薬用植物は
香りの強いものが多いですよね。
精油の原料になる植物が
結構見られるんですよ。
さて、次にタイムを紹介します。
淡い紫色の花まりが
東京都薬用植物園のエントランスを
美しく彩っていました。
そばにあったネームプレートには
タイム・ロンギカウリスとありました。
少しばかりググってみると、
タイム・ロンギカウリスは
タイムの中でも生育が抜群に早く
カーペット状に広がるとのこと。
ガーデニングに最適ですね。
エントランスの環境のように
日当たりが良いのを好むようです。
びっしりと咲いた花まりが
清々しい様子です。
風を受けて震える様を動画にしました。
少し長くなってしまいましたが
アロマとハーブの世界で
よく耳にする薬用植物について
写真と共に 4 種類紹介しました。
・カモミール
・ティーツリー
・イランイラン
・タイム
東京都薬用植物園の春シリーズは
まだまだ続きます。
お日さまと土と風と水を感じながら
植物とともにある暮らしに癒されて
ありのままでいられる暮らし
起糸でした。
バイバイ。