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早春の植物園で その 5

こんにちは


心とカラダを整える

ハーバルセラピストのたかこです。


3 月中旬に訪れた

東京都薬用植物園の様子を

シリーズでお伝えしています。


今回はシリーズ最後になります。


園内には明るい林の中に生息する

木立や草花を観察できる

小道が整備されていて

ゆっくり散策しました。


先月訪れた時に春の有毒植物として

紹介したクリスマースローズが群れて

風に揺れていました。



クリスマスローズ
Christmas rose, Lenten rose



先月は林の中で数株しか

見かけなかったクリスマスローズ。


季節が巡ると

こんなにも多くの姿を見せてくれるのですね。


鈴なりの音が聞こえそうな動画を

ぜひ、ご覧ください。







クリスマスローズは

有毒植物であることはよく知っていました。


ネームプレートにはこうありましたよ。


クリスマスローズはキンポウゲ科の植物です。

クリスマス・ローズの近縁種で

早春から開花しますよね。

園芸植物として人気がありますが

すべて有毒だそうです。


誤って食べると

嘔吐、けいれんを起こします。


それで


山の家でクリスマスローズをいじるときは

いつもグローブをはめて作業しています。






早春の山や林の中で

カタクリの花を見つけると

嬉しくなりますね。




カタクリ
Erythronium japonicum



ネームプレートには

次のように書かれていました。


カタクリはユリ科の植物です。

片栗とも書かれるように

地下にある鱗茎から澱粉を片栗粉として

用いるそうです。


種子から開花まで最短でも

7 年もかかるというカタクリ。


ここまで群生するのに

どれだけの年月を要したでしょう。




作り物のようなカタクリの葉っぱ
作り物のようなカタクリの葉っぱ


カタクリの葉っぱの模様は

まるで造花のようで怪しげな模様ですね。


花や葉は食用にもなるそうで


確かに、先日、スーパーで

見かけました。


どんな風に調理するのでしょう..




カタクリの動画もまとめてみたんですよ。


良かったら、ご一緒に

風に揺れてみてくださいね。










カタクリのそばには

春蘭のお顔も見られました。



シュンラン
Cymbidium goeringii


ネームプレートから

次のようなことが分かりました。


シュンランはラン科の植物です。

花を塩漬けにしたものを蘭茶として

慶事の席で用いるとのこと。



素敵です。




緑の妖精のような立ち姿
緑の妖精のような立ち姿



シュンランは子供の頃から

親しんできました。


叔父が母にプレゼントしたシュンランを

もみじの木の根元に私が移植したら


毎年、春のはじめに

きれいなお顔を見せてくれました。


その緑の妖精のような立ち姿は美しく

年ごとに株を増やしてくれました。




林に差し込む陽の光に輝く春蘭
林に差し込む陽の光に輝く春蘭


いつか、山の家でも

シュンランを大切に育てて

花茶としていただいてみたいものです。






さて、最後に

林のあちこちで、まばらに桃色の花を

吊り下げていた姿に出くわしました。




ウグイスカズラ
Lonicera gracilipes var. glabra


その名もウグイスカズラです。


ウグイスカズラについては

2 月に大学薬用植物園でも

取り上げました。


こちら からご覧くださいね。



園内のネームプレートから

次のようなことが分かります。


ウグイスカズラは

スイカズラ科の植物です。


初夏に赤い果実がなり

ほのかな甘みがあり

食べることができるそうです。


写真ではまるでルビーのような

透明感のある赤い実です。




さて、早春の植物園と題して

3 月に訪れた東京都薬用植物園の様子を

綴りました。


これから、ますます春盛り。


次回のお届けが楽しみで仕方がありません。



長いシリーズでしたが

最後までお付き合いくださり

ありがとうございます。


3 月末には東京薬科大学薬用植物園へ

足を運びます。


また、違った角度から

早春の様子をお届けしたいと思います。






お日さまと土と風と水を感じながら

植物とともにある暮らしに癒されて


ありのままでいられる暮らし


起糸でした。


バイバイ。




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