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中医薬膳師を目指して 10 月その 1


はじめまして


心とカラダを整える

ハーバルセラピストのたかこです。



月に一度、中医学の学校で

薬膳茶を習っています。


普段から体調に合わせて

ハーブをブレンドし

ハーブティーを朝昼晩と淹れています。




植物が持っている働きを

暮らしに取り入れ始めると


お茶の世界は奥深く


生薬学という

西洋系のハーブばかりでなく


本草学として薬膳茶に

目覚めることになった次第です。



中医学の学校では薬膳茶も

販売しているので


茶だんすの中の茶葉の品数が

徐々に増えてきました。


さらに、


漢方についても


北里大学北里研究所病院

漢方鍼灸治療センター薬剤師さんの

講座を受講して


生薬や漢方にまつわる植物について

少しずつ知識が増えてきました。




ある日、


薬膳茶と茶菓の調理実習の際に

10 月から薬膳コースが始まることを

耳にしました。


4 月から開講するものと思っていたら

東京校では秋の開始もあるそうで。





思い起こせば

10 年くらいは前から


薬膳や中医学というワードが

身の回りにあったものの


ようやく学びのタイミングが

巡ってきたのを感じています。


無料の説明会のご案内もあったので

気軽な気持ちで参加してみました。


やはり、本草学を修めるには

薬膳が窓口であることを知り



とうとう、


薬膳コースに臨むことになりました。



たくさんの書物を購入しました。


担当してくださる調理実習の先生には

薬膳茶の玉竹について質問をしていて


すでに、顔馴染みになっていました。





初日は、教卓のまん前の席を陣取り

せっせとノートを取りました。


薬膳茶のクラスメートにいる

国際薬膳師の先輩などから


東洋系の理論には初め混乱するよ

と、聞かされていたのですが


意外なことに、


西洋占星術関連の理論に似ていて

内容は納得する場面が多々あり


ぐんぐん好奇の芽が伸びていく感じ。





これまでも、ずっと

薬膳という言葉の意味を

考えてきました。


その定義を初っ端に習ったことで

腑に落ちるものがあり


これまでの自主勉強が

役に立っていることを知りました。




調理実習では春の献立でしたが


ご飯を黄色く染めるクチナシについては

植物園でその生薬名を知っていました。




先日受講した漢方の講義では

長く用いると腸管に

支障が出ることを知りました。


山梔子(サンシシ)です。


生薬と漢方薬の事典 田中耕一郎 編著から

以下、引用します。


副作用として腸管膜静脈硬化症という疾患が言われています。
内服量に相関があるとされ、山梔子(サンシシ)を含む処方を 3 年間内服している場合、消化管内視鏡でのチェックがすすめられます。



薬用植物が持つ副作用ですね。



時折、使用する分には大丈夫です。










混ぜご飯には菊の花を散らすので

秋でも応用できそうな薬膳です。




そもそも、なぜ

薬膳コースに入ったのかというと

薬膳茶をさらに深く学びたいからです。




中医薬膳師というのは

薬膳の学びを修了し

試験に合格したら

認定を受けられるものです。


中医薬膳師になると

本格的な薬膳茶についての講座が

受講できるようになります。


そして、


ちまたでよく耳にする

国際中医薬膳師の

受験資格が得られます。



本格的な薬膳茶を学ため、


これからの 1 年間は

中医薬膳師を目指します。



もちろん、


薬膳コースでも薬膳茶を習います。


今回は、


春の献立ということもあり

花粉症などの春のトラブル向けのお茶でした。








桑菊茶(そうぎく茶)は名前の通り

桑の葉と菊花、それから甘みとして

甘草が入っています。









桑の葉茶はハーブの世界でも使われます。


マルベリーです。



上の写真は 6 月中旬の

桑の木の葉っぱの様子です。


東京都薬用植物園で野外観察しました。



桑の木は樹枝の皮や葉っぱ、

実(ベリー)が丸ごと使える

薬用植物です。



桑の葉茶の働きについては


生薬と漢方薬の事典 田中耕一郎 編著から

以下、引用します。



中国では、桑葉なども生薬として利用されています。
おもに肺の熱が生じた炎症性のせきやぜんそくを治療するときに用いられ、呼吸を楽にします。





祖母が養蚕していたこともあり

かいこ棚の部屋で桑の葉をエサに

庭先から葉っぱをもいで与えていた

子供の頃の思い出があります。


その桑の木がこんなにも

心とカラダを整えてくれるなんて

知らなかったものだから


ハーブでマルベリーを知った時は

驚いたものです。


やはり、薬膳でも使われるのですね。




目に良いとされている菊花は

先日、茶葉を購入したばかり。



その記事は下のリンクから

ご覧いただけます。








甘草については、ハーブの学びで

頻繁に使うものではないことを知っていました。


ハーブティーに甘みを足すときは

りんごやステビアを用いていたのも

そのためです。


漢方の講座でも、

薬剤師の先生が同じような内容を

伝えてくれていました。


日本の先人たちも同じように

書物に書いているそうです。


生の甘草よりは炒ってある甘草の方が

むくみ等の副作用が少なくなり

より使いやすくなりそうです。



実際、今回購入した甘草は

教科書にある生ではなく

炒ってありました。


炙甘草(シャカンゾウ)です。




生薬と漢方薬の事典 田中耕一郎 編著から

以下、引用します。


甘草は、滋養作用、消炎作用、止痛作用、調和作用、鎮咳作用などをもち、多くの処方に使われます。
炙甘草は、甘草同様に、むくみなどの副作用には注意が必要です。





薬膳を習っている学校では

帰りがけにお茶を買うのが

習わしになりつつあります。



今回、初めて知ったことですが、


単なる茶葉ではなく、

中薬であるそうです。


中薬というのは

日本では生薬や

漢方薬のことを指します。


日本薬局方に準拠しているものだそうで

確かなお薬だったのですね。








今日は、


中医薬膳師を目指す初日について

習得した薬膳茶を中心に

綴ってみました。


・薬膳は春の献立

・薬膳茶は桑菊茶









お日さまと土と風と水を感じながら

植物とともにある暮らしに癒されて

ありのままでいられる暮らし


起糸でした。


バイバイ。


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