こんにちは
心とカラダを整える
ハーバルセラピストのたかこです。
東京都薬用植物園の
初秋シリーズが続きます。
今日は、
熱帯地方〜亜熱帯地方で栽培される
植物についてご紹介します。
・イランイラン
・ローゼル(ハイビスカス)
・青パパイヤ
園内にある素敵な温室では
日本ではめずらしく
南国の花、
イランイランが観察できます。
今年の 2 月から毎月通っていますが
暖かくなる頃から
緑いろした花芽が
見られるようになりました。
それは、
徐々に黄色くなっていきます。
タイミングが合わず、
開花過ぎの花の匂いを嗅いだところ
バナナの腐った匂いのようでした。
イランイランの香りが
好きという女性は多く
天然アロマで香水を作った折に
イランイランをチョイスされた方が
もう大好き!と叫んでいたのを思い出します。
イランイランは
甘く重たく濃厚な香りです。
水蒸気蒸留で精油を抽出する際
分留するタイミングで
精油の種類が分けられます。
エクストラ、1st、2nd などです。
南国の花なので
常に温室にあるのですが
今回は、
温室の外に小さな鉢が出されて
風に揺れているのを発見し
驚きの声を思わず上げてしまいしました。
温室の室温は、38 度でしたが、
窓が全部開け放たれて
外気も同じような気温ですから
外に出されていても
特に支障はない様子。
多分、
閉館時には温室に戻されると思います。
太陽の光の中でイランイランは
若干黄身がかった緑色の若い花です。
丸みのある形が
風に揺れる様は
可愛らしいという他はない。
植物の香りを蒸留して
得られるのがアロマ。
水蒸気蒸留は
多少なりとも不純物を
取り除く精製作業にもなるので
植物そのものの香りと
精油の香りは若干異なります。
植物園のエントランスには
旬の花の写真が
掲示板に張り出されています。
まず、それらをチェックしてから
園内に入るのですが
今回は、
私にとって特別な写真を目にしました。
それは、ローゼルの花です。
ローゼルというのは
ハイビスカスティーにされる
植物の名前です。
ハイビスカスティーは
美しいルビー色が世界中の女性から
支持されているお茶です。
まろやかな酸味がお口直しにもピッタリ。
その花の色を間近に見たかったんです。
写真では白いアオイ科の花でした。
アオイ科の花は
暑い時期に旺盛に咲き出します。
ハイビスカスだけでなく
ピンク色した芙蓉の花や
前回、紹介した黄色いワタの花など
アオイ科の花は
紙のように薄く大きな花びらが特徴ですね。
園内の奥地にふれあい広場という
実際に手で触れることのできる場所を
用意してくれています。
園内の植物は
研究用に栽培されており
足を踏み入れたり
触ったりしてはいけないんです。
けれども
ふれあい広場にある植物だけは別。
間近で写真を撮ったり
触れることができます。
そこにローゼルがあると書かれていました。
生薬関連の植物を観察したら
ようやくふれあい広場に辿り着けます。
ハイビスカス(ローゼル)の群生を
目の当たりにした時
大声を上げてしまいました。
前回、観察しに訪れた時には
まだ小さな苗木だったので。
この気候続きで旺盛に
生育した様子が伺えました。
ローゼルの庭があれば...
毎日のように
お茶になる花のガクの部分を
収穫して乾燥させられるのに。
うらやましい限りの光景が
眼前に広がっていました。
午前中に訪れたとはいえ、
すでにお昼前だったので、
美しく大きな白い花は
開花を終えてしぼんでいました。
それでも、私の背丈を超える
ローゼル群は美味しいガクを
たくさん従えてそびえたっていました。
ローゼルの近くには
青パパイヤの大きな葉っぱもありました。
黄色いフルーツとして
スーパーで目にするパパイヤですが
青パパイヤは
ウリのような感覚で野菜として
調理されるらしいですね。
そもそも、
パパイヤがどんな風になるのか
見たことがなかったので
良い機会かと思い、
青パパイヤのありかを探りました。
すると、
驚いたことに、
茎にパパイヤがなっていたんです。
温室で始終見ることのできるカカオのようです。
南国の植物は本当に
不思議な景観を見せてくれます。
同じような感想を
カカオについての文献で読んだことがあります。
チョコレートの歴史 コウ著 河出文庫です。
温帯地域とは別次元の熱帯地方の生態系が
作り上げた植物の生殖機能を考えさせられます。
青パパイヤの花は黄色いです。
今日は、
東京都薬用植物園
初秋シリーズとして
熱帯地方〜亜熱帯地方で栽培される
植物について紹介しました。
・イランイラン
・ローゼル(ハイビスカス)
・青パパイヤ
お日さまと土と風と水を感じながら
植物とともにある暮らしに癒されて
ありのままでいられる暮らし
起糸でした。
バイバイ。