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6 月の植物園で その 5


こんにちは


心とカラダを整える

ハーバルセラピストのたかこ


更年期ママが笑顔を取り戻す

暮らしのサポーターです。



東京都薬用植物園から

6 月の植物の様子をお伝えしていますが


今日は、


鼓腸や去痰に利用されるハーブを

紹介していきます。





ハーブの学校に通っている頃、


・フェンネル

・アニス

・キャラウェイ



駆風や去痰に用いるハーブとして


3 つのハーブが持つ効力が

よく比較検討していました。



駆風とは


胃腸内にたまったガスを排出させ

ガスによる圧迫感を取り除くような働きのことです。


お腹の中でガスが準満する鼓腸や

腹部膨満感を覚えるときに


上記のようなハーブを使うと

解消しやすいと言われています。


駆風・去痰に関する効力の強弱として


下記のように学びました。



<駆風>


キャラウェイ>フェンネル>アニス


<去痰>


アニス>フェンネル>キャラウェイ




3 つのハーブはセリ科の仲間です。


こうした働きがあるために

それぞれの頭文字を取って


AFC tea としてハーブティーが

広く飲まれてきました。



(メディカルハーブの事典 林真一郎編)





今日は、


そんな 3 つのハーブについて

どんな花を咲かせるのか紹介していきます。




まず、はじめにフェンネルです。








夏に黄色い小花を

枝先にたくさんつけます。


若い葉、種子に

芳香と苦味があり

薬用以外に香辛料や

化粧品などに用いられます。


生薬名はウイキョウ。

セリ科の植物です。


用途は芳香性健胃、駆風。

生薬製剤として胃腸やうに配剤。


成分は精油(アネトール、エストラゴールなど)


原産地はヨーロッパ。

フェンネルの名でハーブとしても知られる。



(東京都薬用植物園から)





ハーブとしての名前がフェンネルで

生薬としての名前がウイキョウなのですね。



フェンネルという名前は

干し草から来ています。


また、ウイキョウ(茴香)は

香りを戻すという意味です。


臭くなりかけた肉に

ウイキョウを少し混ぜて煮ると

臭気が消える


また、


臭くなった味噌に

フェンネルの粉末を入れると

香りが良くなることから


香りを戻すという意味で

ウイキョウと言われています。


(ハーブ学名語源事典 東京堂出版)




フェンネルの種子は

アブサンやウーゾなど

多くのリキュールに利用されている。


食欲を促すために食前酒に

消化を促すために食後のお酒として

用いられている。


(世界薬用植物図鑑 原書房)





成分に精油と記載しましたが


フェンネルには

スィートとビターの種類があり


ウイキョウはスィートに当たります。



安全性の要約


<危険性>


薬物相互作用、生殖ホルモンの調節


エストラゴールを含むため

潜在的な発がん性


血液凝固を阻害する可能性

酸化した場合は皮膚感作性。



<禁忌>


妊娠中、授乳中、子宮内膜症

エストロゲン依存性がん

5 歳以下の小児



精油を使う時だけでなく

ハーブティーを飲用する場合も

注意が必要な様子です。



(精油の安全性ガイド ティスランド&ヤング著)








次に、アニスを紹介します。


写真は 5 月の東京薬科大学

薬用植物園で撮影しました。








アニスはセリ科の植物です。


用部は果実、精油(アネトール)。

効能は去痰、鎮痙、利尿、食欲増進。


成分は芳香族化合物。


用途は茶剤、精油、鎮咳薬、リキュール。


(東京薬科大学薬用植物園から)




薬草や香草を主原料とした

リキュールには


アニス酒というカテゴリーがあります。




リキュールとは、


蒸留酒に果実やハーブなどの

副材料を加えて香味を移し


砂糖やシロップ、着色料などを

添加して調製した浸漬酒です。


(Wikipediaから)



アニス酒とは、


果実としてアニス等を漬け込んだ

甘みとコクのあるお酒ですね。


また、


外国製ですが歯磨き粉にも

アニス風味のものを見かけます。


そのことからも


古代からアニスが利用されてきた

歴史を感じます。





ところで、


学名のピンピネラは羽を

意味する言葉から来ており

葉の形状を表している。


古代エジプト時代からミイラを作る際に

主要な防腐剤になった。


スパイス、薬として利用されてきた。


古代ローマ人は豪華な宴会の終わりに

消化不良を防ぐために


アニスや芳香植物を使った

お菓子を出した。


アネトールには

女性ホルモン様作用があるため


乳幼児、妊娠中、授乳中、

乳がん患者、乳腺炎患者の使用は注意すべき。



(ハーブ学名語源事典 東京堂出版)





アニスと八角(スターアニス)の

香りの主成分はアネトールですが


名前が似ているようで

全く異なる植物の果実です。


詳しくは日本メディカルハーブ協会の

記事 をご覧ください。




精油としてのアニスは

以下のとおりです。


安全性の要約


<危険性>


エストラゴール含有のため


潜在的な発がん性、生殖ホルモン調整

血液凝固を阻害する可能性がある。



<禁忌>


妊娠中、授乳中、子宮内膜症

エストロゲン依存性がん

5 歳以下の小児



<注意>


糖尿病治療薬

利尿剤、腎不全、浮腫性疾患

抗凝固剤、大手術、消化性かいよう

血友病、その他の出血性の疾患


(精油の安全性ガイド ティスランド&ヤング著)






最後に、キャラウェイです。


キャラウェイには


これまで出てきた精油成分の

アネトールが含まれていません。




キャラウェイ精油カプセルは


しばしばペパーミント精油と

組み合わせて


胃腸の不調の治療に使用されています。



(精油の安全性ガイド ティスランド&ヤング著)









残念ながら、キャラウェイの花は

まだ咲いていない模様です。


なので、


葉っぱだけの写真になります。



参考文献から引用します。



キャラウェイはセリ科の植物です。


学名は Carum carvi 。

和名はヒメウイキョウ。


石器時代から栽培されていた。


フェニキア商人の交易品として

ヨーロッパ諸国に伝わる。


媚薬として使われてきた。


アラビア人がキャラウェイを知ったのは

12 世紀になってからと言われている。


用途は精油、料理、ティー。


効能は健胃、消化促進、駆風、利尿。



(ハーブ学名語源事典 東京堂出版)






今日は、


駆風や去痰に使われるハーブを

3 つ紹介しました。


・フェンネル

・アニス

・キャラウェイ




それぞれ似たような芳香を持ち


古い時代から暮らしに利用されてきた

長い歴史を持ちます。



アニスはスターアニスと

混同されがちですが


同じ主成分の精油を持つ

ハーブ(スパイス)です。



さまざまな注意すべき点があり

いろんな文献から引用しました。


活用していただけたら

嬉しく思います。




これにて、


東京都薬用植物園の

6 月シリーズは終わりです。


お付き合いくださり

ありがとうございました。








お日さまと土と風と水を感じながら

植物と共にある暮らしに癒されて


アロマとハーブで

ありのままでいられる暮らし


起糸でした。


バイバイ。




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