こんにちは
心とカラダを整える
ハーバルセラピストのたかこです。
東京都薬用植物園から
梅雨シリーズをお届けしています。
今日は、
明るい林の中で見られる植物を
4 つご紹介したいと思います。
まず、ひとつ目。
我が家の庭先にもあるムラサキシキブ。
花が終わると
きれいな紫色した
小粒の実がなるんです。
ムラサキシキブは
ニンジンボクと同じ
クマツヅラ科の植物です。
学名は Callicarpa japonica。
ニンジンボクについては
こちら の記事をご覧ください。
園内にある明るい林の中のあちこちで
ふさふさとした紫色の花を
咲かせていました。
ほとんどの花は終えんを迎えていました。
植木鉢の中のムラサキシキブに
慣れ親しんでいるためか
私の背をはるかに超える丈で
初めは気がつけなかったんです。
それがちょっとした驚きでした。
さて、次は
林の合間に立ち上がるように
咲いていたホタルブクロです。
蛍が入り込んで
ランプのように灯すであろう
鈴のような花は
夏まで咲いてるとのことです。
絵本の挿絵に出てきそうですね。
ホタルブクロはキキョウ科の植物です。
白の花だけでなく
赤紫色の花も咲いていました。
今が見頃ですね。
次に、
ハンゲショウをご紹介したいと思います。
5 月 19 日に見た時は
まだ緑いろをしていた葉っぱが
半分が白くなっていたんです。
しかも、
何やら深く青い香りで
満たされていました。
東京都薬用植物園サイトでは
「臭気」と書いてありましたが
かなり素敵な香りです。
色に例えるなら
深い青緑色ですね。
その芳しさによって
あたり一面が
ガラリと印象を変えていました。
不可思議な葉の合間から
花も咲かせていました。
花の時期は 6 月中旬から 1 ヶ月ほど。
ハンゲショウはドクダミ科の植物です。
水辺など湿ったところに
生育するそうです。
(東京都薬用植物園サイト)
葉の色が抜けるように白くなるのは
秋になると樹木が紅葉するように
太陽光の季節性によるものだと
木村正典氏の植物学の講義で
聞いたことがあります。
学名にあるソーララスは
「トカゲの尻尾」で
花の形から来ているようですね。
シネンシスは
「中国の」という意味です。
ハンゲショウは半夏生
もしくは、半化粧と書かれます。
民間療法として
全草を利尿薬として用います。
(東京都薬用植物園サイト)
また、
当てられる漢字の半夏生の半夏は
同じ時期に花を咲かせます。
ハンゲショウとハンゲは全く異なる植物です。
ちょうど、写真を撮りましたので
ご紹介します。
袋状の花から
ビュンと長いヒゲのようなものが
伸びているのが不思議な様相です。
半夏(ハンゲ)は
カラスビシャクの生薬名です。
鎮吐、去痰、鎮静に使われます。
ハンゲはサトイモ科の植物で
葉柄の途中や複葉の付け根に
むかごができます。
(東京都薬用植物園サイト)
今日は東京都薬用植物園にある
明るい林の木立の合間に咲いている
植物を 4 つ紹介しました。
・ムラサキシキブ
・ホタルブクロ
・ハンゲショウ
・カラスビシャク
調べている中で
後半ふたつの植物は
生薬にもなることを知りました。
薬用植物園では
薬用となる植物ばかりでなく
山や林などを散策する中で
見かける植物も観察でき
普段の暮らしの中で
ものの考え方が
徐々に広がっていくのを感じています。
なかなか難しい内容が
多いかと思いますが
お付き合いくださる皆様に
感謝の気持ちを持って
煩雑な日常の中で
心とカラダを整える意味で
有益な情報を
これからも発信していきたいなぁと思います。
これにて、
東京都薬用植物園の
梅雨シリーズを終えたいと思います。
最後までお付き合いくださり
ありがとうございました。
お日さまと土と風と水を感じながら
植物とともにある暮らしに癒されて
ありのままでいられる暮らし
起糸でした。
バイバイ。
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