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梅雨の植物園で その 3


こんにちは


心とカラダを整える

ハーバルセラピストのたかこです。



東京都薬用植物園から

露シリーズをお届けしています。


今日は、3 つのハーブのご案内です。





まず、ひとつ目。


ヒソップってご存知ですか?



ヒソップの精油は

2 種類あるのですが


匍匐(ほふく)性のヒソップには

神経毒性と言われる成分

(ケトン類)が含まれておらず


(薬用エッセンシャルオイルの科学 ピエール・フランコム)



私は気管支の具合が悪い時など

時折香りに助けられています。




突然、ハーブの話しを

アロマからお伝えしましたが


同じ学名のハーブでも

ヒソップの例のように

含まれる成分、含まれない成分があり


使用に関して十分注意を払うことが

必要になってくる


そんな警告から始めてみました。




ヒソップ
Hyssopus officinalis



写真のヒソップは直立しているので

ほふく性でないことが分かります。


ほふく性でないヒソップは

もっぱら香料原料として使われるとか。


(薬用エッセンシャルオイルの科学 ピエール・フランコム)




夏に青い花(白色の品種もある)がつく。


伝統的利用としては

呼吸器系疾患や胃病の治療に

高く評価されていた。


妊娠中は医療従事者監督下以外での使用禁止。


(世界薬用植物図鑑 原書房)



ケトン類が堕胎作用を及ぼすと

考えられているからですね。




ヒソップは別名をヤナギハッカと言います。


ハッカと同じシソ科の植物です。


夏から早秋まで花が咲くそうです。


(東京都薬用植物園サイト)







青いヒソップの次は、


エキナセアの花を紹介しましょう。


エキナセアは大型の植物で

園内でハッとさせられる

とても目立つ存在です。


2 種類のエキナセアが咲いていました。




ムラサキバレンギク
Echinacea purpurea



上の写真にあるエキナセアは

別名、ムラサキバレンギクと言います。


キク科の植物です。


学名にあるエキナセアは

ギリシャ語でハリネズミを意味します。


北米原産で、抗感染作用

解毒作用があると考えられ


何世紀にも渡り薬用として

使われてきました。


抗ウイルス作用、抗菌作用

抗真菌作用、抗炎症作用がある。


(世界薬用植物図鑑 原書房)



私はエキナセアでチンキを作り

チンキからバームに仕立てて

荒れた肌に塗布して使います。





ムラサキバレンギクの他にも


エキナセアは

もうひとつの種類の花を咲かせていました。


エキナセア・パリダです。




エキナセア・パリダ
Echinacea pallida


細長い花びらがぴらぴらと風になびく

エキナセア・パリダ。


キク科の植物です。


北米原産で

ネィティブアメリカンによって

薬用として用いられてきました。


欧米ではアレルギー緩和

免疫作用の活性化などの効果があるとされ、


乾燥品の煎液・粉末を用います。


用部は花・根。




ふたつのエキナセアは

夏から早秋まで花が咲くそうです。


(東京都薬用植物園サイト)



エキナセアはハーブティーとしても

いただけますよ。


冬の季節など、風邪を引く前に

ハーブのブレンドに少量足して

お茶として楽しんでいます。






最後に、


エキナセアと同じような

大型の植物の紹介です。




アリウムの一種
Allium sp.


東京都薬用植物園内にある

ネームプレートから

以下、引用します。


アリウムの一種で

ニンニクの近縁種です。


種苗店では、


ジャンボニンニクと呼ばれています。




アリウムというのは、

ネギ属の植物を指すもので


ニンニクや玉ねぎ、長ネギもネギ属です。


香辛料として私たちの暮らしに

しっかり根付いている植物ですね。


アリウムは硫化アリルという

硫黄を含む刺激性の高い香りで

昆虫らから身を守っています。



大きなネギ坊主は

庭先を彩る花でもあります。






今日は、


梅雨の東京都薬用植物園から

3 つの植物を紹介しました。


・ヒソップ

・エキナセア

・アリウム



それぞれの持ち味には独自性が感じられ

世界中で愛されています。





梅雨シリーズはまだまだ続きます。








お日さまと土と風と水を感じながら

植物とともにある暮らしに癒されて


ありのままでいられる暮らし


起糸でした。


バイバイ。

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