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初夏の植物園で その 1

こんにちは


心とカラダを整える

ハーバルセラピストのたかこです。


毎月通う東京都薬用植物園から

初夏の様子をお伝えしていきます。


陽気も良くなり


暑い日を太陽に

焼かれながら取材するのが

体力的に厳しくなってきました。


そんな訳で


この頃は、

お天道さまと相談しながら

出かけています。




今朝は薄曇りの朝を迎えていました。


植物園に到着すると

ちょうど雨上がりのタイミング。


春先の花が終わり

実のなる木々が目につきました。


例えば、ウメ、モモ、ボケ、サンシュユ、サンザシ..



いろいろある中で

目につく実と言えば


やはり、


色づいているものでしょうか。


ユスラウメの可愛らしい実には

驚きの声を上げてしまいました。







きれいですよね。

透明な赤色のグラデーション。



初春の花が終わり赤い実をつけていました。


ユスラウメについて

詳しくは東京薬科大学薬用植物園の

ネームプレートから下に引用しますね。



ユスラウメはバラ科の植物。

学名は Prunus tomentosa 。


用部は種子。

効能は緩下・利尿。


成分はシアン誘導体のアミグダリン。

用途はニワウメの種子の代用。


江戸初期に中国から渡来した落葉低木。

観賞用に栽培され、果実は可食。


アミグダリンについては

カテゴリーのびわに書いてあります。


自分の遺伝子を残すタネを守るため

毒性のアミグダリンを仕込んでいます。


ウメやモモ、アンズなどにも

含まれているんです。




共存している酵素の働きで

有毒のシアン化水素を発生させ

食中毒の原因になります。


(薬学生のための天然物化学テキスト 廣川書店)




赤い実はどんな味がするのだろう...







赤い実ではないのですが..


緑いろの若い実をたずさえて

ボケの花がまだ咲いていました。







左が早春のボケの花の様子。

右が今回観察できたボケの実の様子。



クサボケも同じような様子を見せていました。







左が早春のクサボケの花の様子。

右が今回観察できたクサボケの実の様子。








生薬となるボケの果実は

モッカ(木瓜)言うそうで


同じように、

クサボケの果実は

ワモッカ(和木瓜)と言うそうです。





ボケ(モッカ)について

日本薬学会 から引用します。


成熟果実を縦割りか輪切りにして、乾燥させたものを生薬モッカ(木瓜)と呼び、水腫、関節および筋肉痛、脚気、胃痙攣、嘔吐や下痢を伴う痙攣、咳にその煎液を服用します。疲労回復、不眠症、低血圧、冷え性、リウマチには果実酒(ボケ酒)を飲むと良いとされています。



クサボケ(ワモッカ)について

熊本大学薬学部薬草園

植物データベース から引用しますね。


ボケと同様に用いることができる。強壮,鎮咳,鎮痙作用があり,むくみ,関節痛,下肢の筋肉痛などに用いる.焼酎漬けは疲労,不眠,冷え症,暑気あたりによる筋肉痙攣などに用いる.



東京都薬用植物園サイトから

クサボケ(ワモッカ)について

下に引用します。



ワモッカを砂糖漬けやジャムにして食用とする。成分はリンゴ酸、クエン酸、酒石酸など。



植物酸が豊富な薬用植物は


ハイビスカスなど

いろいろありますが


植物が持つ酸味が

疲労回復につながることは

よく知られています。





ジャムや砂糖漬けは

ヨーグルトのトッピングに


そして、


一日の終わりに

疲労回復のための果実酒

愉しんでみたいですね。




今日は、


東京都薬用植物園から


初夏の様子として

赤い実や朱色の花の様子をお伝えしました。



・ユスラウメ

・ボケ

・クサボケ






お日さまと土と風と水を感じながら

植物とともにある暮らしに癒されて


ありのままでいられる暮らし


起糸でした。


バイバイ。




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