こんにちは
心とカラダを整える
ハーバルセラピストのたかこです。
ボリュームがおっきくて
まだまだ山の家の初夏シリーズが続いています。
今日もお付き合いいただけたら嬉しいです。
さて、
前回、お伝えしたように
山の家のそばを流れる
清らかな流れのふもとまで
降りていきました。
今日は、
小川のほとりにそっと咲く
植物のお話しです。
山の上流に位置するので
清らかな流れと言っても
大きな石がゴロゴロしている中で
時に急流を作ったり
水しぶきを上げる滝を作ったり
流れていないように見える
平らな水たまりを作ったり
いろんな表情を見せてくれます。
その小川のあちこちで
今だけ咲いている植物たちを
見つけるのが楽しみです。
台風が来たり、嵐が来たりすると
山から降り落ちる雨水が小川に流れこむと
普段は穏やかな優しい表情を
見せていたのも束の間
途端に恐ろしい渦巻きを起こし
水かさが増して
全く動じないはずの巨大な岩盤も
時には動かすまでになります。
そして、
辺りに静かに咲いていた植物たちなんて
いとも簡単に根こそぎ流していくんです。
だから、
同じ場所に同じ植物があるとは
限らないんですね。
同じ季節が巡ってきても
小川は全く今までとは異なる顔を
見せていることもしばしばです。
だからこそ、
去年咲いていたあの花はどうなったかな?
そんなワクワク感で
いつもネイチャートレイルしています。
山に訪れるたびに
川のほとりに降りますが
この黄色い小花を見たのは初めてです。
マンネングサはどこでも咲いていますが
ちょっとだけググると
湿気に弱いとあるマンネングサの中でも
オノマンネングサはグンと丈夫だそうで
岩の上によく見られるとか。
葉っぱが細く斧のように見えることから
オノマンネングサと言われているらしいですね。
葉っぱの様子や川の中の岩肌に咲いていることから
オノマンネングサではないかと思います。
子供のころ、
私専用の花壇があり
その縁にマンネングサが
黄色く縁取っていました。
とても愛していたのに
父が雑草だと言って
全部引っこ抜いてしまった
悲しい思い出があります。
そのマンネングサが
私にとって大切な場所
清らかな流れに咲いていたので
とても嬉しくなってしまいました。
しばらく歩いていると
橋の下には野草にしては
大きな淡いピンクの花が咲いていました。
その名もカキドオシ。
カキドオシは日本のハーブです。
子どもの疳の虫をとることから
疳取り草(カントリソウ)とも言われます。
血糖値を下げる作用や
体内の脂肪を溶かす作用を
持つことがわかってきました。
4 〜 6 月花の咲いている全草を
乾燥して煎じて服用します。
以上、日本のハーブ事典
村上志緒編から引用しました。
更年期症状やメタボ対策などに
使ってみたいハーブですね。
向こう岸に咲いている
野生の藤が気になって仕方がありません。
今回は雨が少なかったためか
小川の水かさが少ないので
長靴であちら側に行くことができました。
すると、
ヒメフウロに出会いました。
ヒメフウロはアトリエの川岸にも
たくさん咲いていて
とても親しみのある野草です。
学名にある Geranium のように
ゼラニウムの仲間です。
お花の感じが似ているでしょう?
手元の資料から以下に引用します。
同属で薬効成分が似るヒメフウロを
ゲンノショウコの代用にする。
(和ハーブ図鑑 古谷/ 平川著)
ゲンノショウコは日本を代表する民間薬。
下痢止めの妙薬として古くから使われてきた。
作用は成長、利尿、緩下、消炎、抗菌、健胃、強壮。
夏に採取した全草を乾燥させ、煎じて服用。
ヨモギと混ぜて入浴剤にするとただれや冷えに効果的。
(日本のハーブ 村上志緒編)
緩下とは腸を刺激させ排便させる働きです。
利尿もあることから、
身体に溜まった不要なものを
押し出す働きがあるようですね。
向こう岸になんとか渡り
藤までだいぶ近づけました。
ゴールデンウィークは
山の中で野生の藤の花が
かんざしのように風に揺れる様を
たくさん見ました。
山の家の白い藤の花も見頃です。
藤の花を堪能した帰り道、
川の岩肌で咲いている
ペラペラヨメナに出会いました。
駅前の花壇などでよく見かける
可愛らしいお顔ですが
こんな山奥の岩肌に
なんとか生えていて驚きました。
雑草のハルジオンなども
山の家の庭先で咲いているので
それと同じなのかなと思いました。
少しばかりググってみると
石垣の間などに生えるとありました。
今日は小川のほとりにそっと咲く
植物のお話しをお伝えしました。
・オノマンネングサ
・カキドオシ
・ヒメフウロ
・ペラペラヨメナ
山の家の初夏シリーズは
まだまだ続きます。
お日さまと土と風と水を感じながら
植物とともにある暮らしに癒されて
ありのままでいられる暮らし
起糸でした。
バイバイ。