ボタニカルライフ Vol. 1 # 4
こんにちは
心とカラダを整える
ハーバルセラピストのたかこです。
我が家の食卓に
だいぶ前から
琥珀生姜酒の小さなボトルがあります。
養命酒のように
健康を意識して作られた
生姜のお酒です。
気が向いた時だけ
グッドナイトティーに
ちょっぴり垂らしていただいています。
原材料を見てみると
生姜を筆頭にハーブの名前がズラリ。
その中にローズマリーがありました。
飲用ではないけれど、
ローズマリーのアルコール漬けを
思いつきました。
手持ちのびんをきれいに洗って、煮沸消毒して準備。新しいコルク栓を用意しました。
ローズマリーを数枝、びん底へと落とし入れ、無水エタノールを注いでしばらくすると、美しい緑が抽出されてきました。クロロフィルでしょうか。。
自然の色合いって、なぜこんなにもきれいなのでしょうね。
さて、「ローズマリーのアルコール漬け」を「 3 種のベリーリーフ」にも応用してみようと思います。
・ワイルドストロベリーリーフ
・ブラックベリーリーフ
・ラズベリーリーフ
美味しい果実(ベリー)が得られる 3 種のベリーの葉っぱをアルコール漬けします。
・3 種のベリーリーフ 小さじ 1 杯ずつ
・スミノフ ハーブが隠れるくらいの量
スミノフというのは、ウォッカというお酒でアルコール度数は 40 度のものを選びました。
アルコール度数というのはお酒の中のエタノールがどれくらい含まれているのかを表している数値です。数値が高いものほどアルコールが含まれている度合いが高いことを示しています。
40 度というのは、40% と同じだと考えても良いそうです。何か難しい数式があって、厳密には 40 度と 40% は違うのだけれど、まぁ、同じくらいと考えても良いそうです。
だから、パーセンテージで示せば、40 度というのは 40% ということになります。ウォッカの中に含まれているアルコールが 40% です。その他の 60% は水分などということですね。
アルコール度数が 40 度のお酒にハーブを漬け込むと、ハーブに含まれている成分がお酒に移されていきます。お酒に移されていく成分というのは、お酒に溶けやすい成分です。
逆に、ハーブに含まれている成分の中にはお酒に溶けにくい成分もあります。そのお酒に溶けにくい成分はお酒に移されにくい訳です。
ハーブに含まれている成分がお酒に移されていく速度は、びんを置いておく環境にも影響されます。
高温だと速いだろうし、その分、傷みやすいです。また、低温だと、なかなか移されにくいのかもしれません。
一般的には、お部屋の中の光に当たらない場所に置いておきます。そして、大抵は数週間置いておきます。
冬だと長めに、夏場だと短めにするなど、季節に応じて期間を考えますが、毎日 1 回はびんを優しくゆすって、中身を混ぜ合わせます。
特に、夏場はお酒のなかで発酵する可能性も高いので、アルコール漬けを作る際は、保存びんや使う器具は煮沸消毒した清潔なものを使います。
また、今回のように、庭先から摘んできたハーブを使う場合は、しっかり乾かしたハーブを使うこともポイントになります。
フレッシュハーブを使う場合は、ハーブに含まれている水分がお酒と混ざるので、アルコール度数が下がります。そうなると、お酒に移りやすい成分が、移されていく先のお酒の量が少なくなることで、量も減ります。
ハーブが隠れるくらいのお酒を注ぐことで、お酒からハーブが飛び出さないようにします。
空気に触れていると、その部分を中心にカビたりするからです。そのため、使用するハーブはハサミを使って細かくするなど、しっかりお酒の中におさまるように工夫します。ハサミもハーブが触れる部分は除菌した方が良いです。
なので、写真のように、ベリーリーフの枝が 1 本飛び出ているのは、暑い時期は注意したいですね。
特に、飲用したり、肌に直接ぬったりする場合に、ハーブのお酒を使いたい場合は、清潔に作っていくことが前提になります。
ここまで、ハーブのお酒と書いてきましたが、ハーブの世界では、これをチンキ、ティンクチャーと呼んでいます。チンキを作る場合、今回はウォッカを使いましたが、エタノールであったり、白ワインであったり、赤ワイン、焼酎であったり、お酢でもチンキは作ることができます。
さて、前置きがとても長くなりましたね。
ここまで、読んでいただけて、嬉しいです。ありがとうございます。
まだ、まだ、ちょっとだけお話しがつづきます...
ハーブのお酒を仕込んでいる間は、一般的には季節に応じて、数週間と書きました。早春だと 3 週間くらいお部屋の片隅にそっと置いておきますが、必ず、毎日 1 回はびんを手に取り、優しく振り混ぜます。
そして、お酒の色合いを確認するのが好きなんですね。
なぜかというと、日を追って、お酒の色合いが変わっていくからです。ハーブの種類によって、その色合いは異なります。また、使うお酒の種類、同じお酒でもアルコール度数によって、色合いが変わります。
例えば、エタノールを例に挙げてみましょう。
無水エタノールの中にローズマリーを入れておくと、トップの写真で紹介したように、とても美しい緑を見せてくれます。
けれども、普通のエタノールだと、茶色になります。それは、お酒に移されていく成分の量によるものです。アルコール度数が下がると、それだけ、お酒に移される成分の量が少なくなるので、それが色合いに表れてきます。
色合いを楽しむのはとても大切なことですが、肝心なのは、ハーブのお酒を何に使いたいか、その用途です。無水エタノールを使う場合は、私はいつもお掃除用とか、消臭用とか日用品としての扱いです。
飲用、つまり、ハーブのお酒を飲んで体の中に取り込む場合は、私はいつも飲めるお酒で作ります。
私のように飲酒の習慣がないとか、お酒に弱い方は、いつもいただくお茶やジュースにハーブのお酒を数滴たらしたり、お料理に使ったり、いろいろ楽しめます。
美味しい果実を漬け込んで出来上がる果実酒のようなものだとお考えください。
これまで、3 種のベリーリーフのシリーズをずっと投稿しています。
毎回、私が書いていることは、3 種のベリーリーフには、いくつもの働きがあるということです。
胃腸を整えてくれたり、のどの痛みや口内炎ができて痛い時だけでなく、お肌を整えるために古来から使われてきていることを書物を通して知り、そのように真似て普段から使い、検証しています。
それについては、追々書いていきたいと思います。
何より、3 種のベリーリーフを仕込んだお酒が、どんなボタニカルカラーを見せてくれるのか、今からとても楽しみです。。
今日は、この辺まで。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
お日さまと土と風と水を感じながら
植物とともにある暮らしに癒されて
ありのままでいられる暮らし
起糸でした。
バイバイ。
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